GCでの非正規プログラム(DOLファイル)実行環境を整える
このページでは、スマブラDXのセーブデータ関連に存在する脆弱性を利用した
「Home Bros.」の起動方法を紹介しよう。これらの内容を実行するにあたって
必要なものは以下の通りだ。
・データを消去してもよい32GB以下のSDカード(フォーマットはFAT32)
・SDカードをスロットBへ接続するためのSDカードアダプター(今回は非純正品を使用)
・SDカードへの読み書きが行えるパソコンなどのデバイス
・HBCが起動できる改造済みWii
・スマブラDX
・GC用のメモリーカード
本ページ内で使用したSDカードアダプターは現在、日本のAmazonでは
取り扱っていない模様なのだが代用品として見做しても良さげな「GC2SD」なるものが存在するようだ。
こちらはmicroSDカードをメモリーカードスロットへ接続できるように変換するアダプターらしい。
高値の純正品を買うよりは大分安くつくので、どうしてもアダプターが欲しい場合は
こちらを選ぶことをおススメする。
下記URLからファイルをダウンロードするべし。
※7zファイルを開けない場合は圧縮・解凍フリーソフトで有名な「
7-Zip」を使うこと。
Wiiの改造方法については、検索すれば詳細情報や分かりやすい手順がそこら中にありふれているので省く。
~メモリーカードへのデータ書き込みから「boot.dol」実行までの手順~
まず初めに、FAT32でフォーマットされたSDカードをパソコンへ接続する。
(FAT32以外の場合はフォーマットを行っておく。)
SDカード内に「apps」フォルダを作成、その中へ「gcmm_1.5.2」内の「wii」にある「gcmm」をコピー。
ゲームキューブでもGCMMを使いたい場合は「gamecube」内の「gcmm_GC.dol」を
ルートディレクトリへ(SDカードを開いたらフォルダへ入れずにそのまま)入れる。
「swiss_r1622」内の「DOL」フォルダにある「swiss_r1622.dol」をルートディレクトリへコピー。
「swiss_r1622.dol」の名前を「boot.dol」に変更しておく。
ルートディレクトリに「MCBACKUP」というフォルダを作成。
「ssbm-20180420」内にあるDOL-GALJ-0-XX.gciを作成したMCBACKUPフォルダへコピー。
(XXは00~02のものが存在するが恐らくバージョンを示していると思われる。ここでは00を使用した。)
上記のSDカードへのファイルコピー手順が正常に進んだならば、SDカードを取り外しWiiへ接続。
HBCを起動し「GCMM」を選ぶ。
GCMMが実行されたら、まずは念のためメモリーカード内のセーブデータをバックアップしておこう。
個別にセーブデータをコピーしておきたい場合は、GCでは「Y」を、Wiiでは「-」を押す。
メモリーカード全体を丸ごとバックアップしておきたい場合には、GCは「L」を押しながら「Y」を、
Wiiは「B」を押しながら「-」を押す。
どのスロットに接続されたメモリーカードを扱うかを選んだら各操作を行うこと。
バックアップが済んだならば、通常の「Restore」モードを選びセーブデータの復元に入る。
データリストが表示されたらDOL-GALJ-0-XX.gciを選択。
メモリーカード内に既存のセーブデータが存在する場合はそのまま上書きを行うこと。
なお、Wii版GCMMでメモリーカードのフォーマットを行った場合、
GCでは使用不可能となってしまうこともあるので注意。
この問題が生じた際にはゲーム起動時に「初期化が必要」というメッセージが表示されるため、
そのまま初期化を行うことで再びGC側で利用可能となる。
書き込みを終えたらWiiの電源を切り、メモリーカードとSDカードを取り外す。
スロットAにセーブデータを書き込んだメモリカードを、スロットBには
SDカードを接続したSDカードアダプターを挿入。
スマブラDXを起動し「VS.Mode」を選んで
「Name Entry」を選択。
これまでの操作に誤りがない場合は、SDカードにある「boot.dol(Swiss)」が実行されるはずである。
「Initialise DVD…」が表示されたらしばらく待つこと。
これで他のDOLファイルの実行やバックアップの起動が行える状態となる。
今回は試しにGC版「
CleanRip」でディスクのバックアップを行うことにした。
「cleanrip-gc.dol」をSDカードのルートディレクトリへ配置してSwissから起動だ。
基本的な操作はWii版と同様だが、バックアップ時の設定確認がやや多くなっている印象を受ける。
「No」を選択。
もちろん「SD Card」を選ぶ。
「FAT」を選ぶ。
スロットBを選択しておく。
SDカードは既に接続されているので「A」を押す。
ここでバックアップしたいゲームディスクを挿入してから「A」を押す。
今回は初代『ピクミン』を使用してみることにした。
「No」
「No」
するとバックアップが始まるので20分ほどお茶でも飲みながら待つ。
別のゲームをバックアップしたい場合は「A」ボタンを、Swissに戻る場合は「B」ボタンを押す。
Swissに戻りバックアップしたゲームを起動する場合は、そのままリストから選んで選択すればよい。
選んだらこのような画面が表示されるので、特に起動設定を変更しない場合はそのまま「A」ボタンだ。
カード内のデータ破損の起因となり得るためゲーム起動中はSDカードアダプターを取り外したりしないこと。